大家業で年間家賃収入で1億近く稼ぐ私が、大家の資金管理について解説します。
大家業を運営していくには、不動産を買い続けるための資産管理が大切です。
いざというときのために家賃収入の数か月分やリフォーム費用、預り金を保っておくことは必須です。その上で、次の購入のための資金を貯めていきましょう。
目次
賃貸経営を守るための資産管理
賃貸経営をしていて絶対に起こしていはいけないのが、銀行返済などの支払いが滞る事です。もし、返済が滞り、一括で返済が求められる事態にでもなれば大問題です。
そのようなことにならないよう、安全な資金管理を行いましょう。
家賃収入の3か月分を維持する考え方
企業経営の資金管理において、売上高の3ヶ月分は最低でもキャッシュとして手元にあるべきという考え方があります。
または、粗利の3ヶ月分を残しておくべきという経営論もあります。
いずれも、大きな売上変動などが起こったとしても、簡単には倒れないように資金を手元に持っておくという事の目安です。
不動産経営においても、経営論で言われるレベルの資金管理はまずは行いたいラインです。
返済額の3か月分を最低維持する考え方
家賃収入の3か月分を保つのは苦しい、という場合があったとすると、最低でも返済額の3ヶ月分は返済口座に常に保つようにする考え方を提案します。
要は、家賃収入がもし0だったとしても、何か月間この物件のローンを払い続けられるのかという点で、まずは3ヶ月は持ちこたえられるようにするということですね。
例えば少なくとも、返済額の3か月分を維持しよう4か月分は維持しようかという風にキャッシュを持
実際、家賃収入が100パーセントゼロになるケースというのは非常に少ないと思われます。
例えば、近年のコロナ禍だったとしても、突然入金がゼロになるケースはないでしょう。ただし、例えば、東日本大震災のような大きな震災が起こった場合に集金業務が止まる可能性があります。
リフォーム費用の●部屋分は維持しておく考え方
退去があった際のリフォーム費用についても保持しておくことが大切です。
保有物件の1部屋あたりのリフォーム費用を見積もっておき、同時に空室になる可能性があると思われる部屋数分は確保しておく事です。
預り金(敷金)はしつかり管理
当然ですが、敷金として預かっている分についてはしっかり管理しておく必要があります。
定期預金とするなど、適切に維持することが大切です。
次の購入、拡大のために資金を貯めていく
前述の安定経営のための資金を貯めながら、その上で、次の物件購入のための頭金を貯めていくわけです。
次の物件の頭金費用を貯めていき、それによって、バランスシート(個人でも法人でも)の純資産がプラスになる状況を作っていくことで、銀行から次の借入も起こせるようになります。
まとめ
- 安定経営のため、家賃収入の3か月分は最低保っていく
- 空室時のリフォーム費用を手元に残しておく
- 預り金は適切に管理する
- 次の購入のための頭金をためバランスシートを健全に保つ
このような点を注意して経営していくことで、常に買い続けられる大家になることができます。不動産投資を成功させるためには、資金管理が非常に重要になりますので是非参考にしてください。