株の買い方の種類|現物か信用か?初心者はどちらで買うべきか?

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松田 直樹 (Matsuda Naoki )
副業投資家|株式投資歴25年|アパート6棟122室保有・家賃年収9000万円|副業用法人5期運営・事業売上累計5000万円|株式投資歴25年|不動産投資&ネットビジネススクールBE FREE主宰|3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

 

上場されている株の買い方は基本的に2種類です。

現金を証券会社の口座に入金して、その金額の範囲内で購入する「現物株取引」と、証拠金をとして証券会社に差し入れた金額をベースに、それ以上の金額を証券会社から借りて取引を行う「信用取引」の2種類です。

 

この記事では、初心者の方に特に知っていただきたい、現物株取引と信用取引の違いや、メリット・デメリットについて解説して行きます。

 

株の買い方の種類|現物か信用か?初心者はどちらで買うべきか?

 

現物株取引とは?

 

現物の株式を売買することを現物株取引と言います。実際に手元に所有している株式を売り買いするという意味で「現物」ですね。

 

現物株取引のメリット

 

  • 投資資金以上に損失が出ることはない
  • 配当金や株主優待が受けられる
  • 上げ相場でキャピタルゲインが受けられる

 

1つ目のメリットは、後述する信用取引では借金して取引するので、損失も利益も実際に投資した金額以上になることがあるわけですが、それに比べると、現物株取引は良くも悪くも投資した金額以上に損失が出ないという事がメリットと言えます。実際には、突然瞬間的に株式の価値が0円になることはありませんから、その点は安心です。

 

2点目の配当金や株主優待は実際に株式を保有していないと得られない権利です。これも信用取引で売りから入る場合などは得られないメリットですので、現物株ならでは。

 

3点目は現物株取引では、基本的には安く買って、高く売ることで、キャピタルゲインを出していくことになります。

 

 

現物株取引のデメリット

 

  • 下げ相場では利益が得られない

 

メリットの反対で、買った価格より売る価格が低ければ利益を得ることはできません。本質的と言えば本質的な話ですが、信用取引と比較するとデメリットと言えます。

 

 

 

信用取引とは?

 

現金や株式を証拠金として証券会社に預け入れる代わりに、証券会社からお金、または株式を借り入れて、実際に自分が持っている金額以上の投資が可能になる取引のこと。

 

信用取引のメリット

  1. 現物株に比べ3倍まで取引量を増やせる
  2. 下げ相場でも利益を出すことが出来る

 

購買する場合には、自己資金の約3倍の取引が可能になります。現物株式で購入する場合に比べ、単純に約3倍利益を得る可能性が増えているということですから、これは大きなメリットになります。

 

もう1つ、下げ相場でも利益を出すことができます。どういうことかというと、手元に株式がない状態でも、証券会社から株を借りて市場でまず売る(空売り)ことができます。この株は借りた株を売っていますので、のちに証券会社に株式を返却しないといけません。この時に、売った時の相場より、買った時の方が株価が下がっていれば、返却時に利益が出るのです。具体的には、例えば、株価1000円の株式100株分、10万円分を市場で売ります。現金が10万円手元に入ります。その後、株価が下がって800円になった時に100株市場で買い戻して証券会社に100株返却します。この時支払った額は8万円です。10万円最初得て、のちに8万円払うので、利益が2万円出る、という取引になるのです。

 

 

信用取引のデメリット

  • 含み損が出た時に、追加で証拠金が発生し、その額が膨大になるリスクがある。
  • 貸株料や金利が発生する

 

現物株取引では買った時の価格と、保有しているその時点での価格差により、含み益や含み損が出ても、そのまま保有していることができます。それに対して、信用取引で、もし、含み損が出た場合、その含み損の損失額は、証券会社に追加の証拠金として差し出す必要が発生します。自己資金の3倍の金額で取引しているわけなので、含み損も通常の3倍出る可能性があります。含み益が出た場合のメリットも大きい代わりにデメリットも大きくなるということです。

 

信用取引は現物株取引に比べてリスクが高いため、証券会社の審査を通らなければ信用口座を開設できず、誰でも信用取引ができるわけではありません。

 

まとめ

  • 現物株は投資した金額までがリスクの範囲
  • 現物株は安く買って高く売らないと利益は出ない
  • 信用取引は利益が大きく出来るが含み損が出た時リスクが大きい
  • 信用取引は下げ相場でも利益を出すことが可能

 

初心者の方は、まず現物株取引から株式投資を覚えるべき。その後、信用取引を下げ相場から入る「空売り」の仕組みの利用のために使うことを覚えましょう。最後に慣れてきたら、レバレッジを大きくかける目的で信用取引を使うと良いでしょう。

 

 

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