「株式投資はやってみたいけど失敗が怖い!」
「少ない金額で、株式投資を始める方法ってないの?」
そんな方にご紹介するのが、1株から投資可能な「単元未満株投資」!。
現在、いくつかの証券会社が取引サービスを提供しており、通常の1/100や1/1000の金額から株式投資ができちゃいます!
リスクも減らせるので、株式投資の経験を積むのにピッタリ!
通常は高額で買えない人気企業の株式も売買可能!
かつては「ミニ株」と呼ばれた「単元株の1/10」から投資出来るサービスが一般的でしたが、現在は「単元未満株」として、さらに小さな単位で取引が可能ですので方法をご紹介します。
目次
株初心者も少資金で安心な「単元未満株投資」とは?
単元未満株投資とは、わかりやすくいえば1株単位に細分化して投資すること
通常、A社の株式は「1000株単位」、B社の株式は「100株単位」というように、会社毎に何株単位で売買ができるかは企業毎に決められており、これを株の「単位株数」と呼びます。この単位株数を分割してより細かい単位で売買できるサービスをいくつかの証券会社が提供しています。(全ての証券会社で出来るわけではありません。)
「ミニ株」は単元未満株サービスに移行
単元株数の1/10で取引できた「ミニ株」というサービスがありました。インターネットで検索すると「ミニ株」という言葉が説明等でよく出てきますが、2018年9月現在はミニ株としてではなく、1株等から取引できる「単元未満株」取引のサービスをいくつかの証券会社が提供している状態です。
例えば、野村證券はミニ株から単元未満株取引サービスの「まめ株」に移行しました。SBI証券では「S株」として、マネックス証券では「ワン株」として、カブドットコム証券では「プチ株」として、それぞれサービスが提供されています。
一方、単元未満株のサービスを終了する会社もあります。大和証券は単元未満株取引サービス「株式ミニ投資取引」の終了を2018年6月に発表しました。
また、松井証券や楽天証券では、株式分割によって生じた単元未満株の売却、発行体企業への買戻し請求はできますが、単元未満株を買い付けるサービスは提供していません。
単元未満株投資のメリットとは?
- 少額で手軽
- 少額なので失敗した時のリスクも少ない
- 通常なら高額な人気銘柄も購入しやすい
- 同じ資金内で複数銘柄が買える
- 配当金は株数に応じてもらえる
- 分割等で単元未満株が出た場合、買い増しで単元株にできる
このようなメリットを生かすと、初心者の方が「まず株式投資を経験する」というステージにおいて有効な手法といえます。何らかの理由で単元未満株が発生した場合に、単元株に戻す時も有効です。
単元未満株投資のデメリットとは?
- 取り扱いの証券会社が絞られる
- 成行が基本で指値注文ができない
- 取引時間に決まりや制約がある
- 株主優待は受けられない
- 議決権は基本的に行使できない
単元未満の保有ですので通常の株主が有する「株主優待」の権利は受けられません。「議決権」の行使についても通常は出来ません。本当の意味での株主としての権利が行使できないことになりますから、単元未満株投資は、長期投資として企業としっかり付き合っていく中長期の投資スタンスには向きません。
また、売買はタイミングをみて自由にはできないので、短期売買で利益をあげて行く、というようなスタンスにも向かないのが単元未満株投資。
あくまで初心者の方が経験を積むため、人気企業の株式を保有できる、などメリットに目を向けた投資手法と考えるべきでしょう。
単元未満株売買が可能な証券会社は?
野村證券の「まめ株」等、総合大手証券でもサービスは提供されていますが、取引手数料が高いため、この記事では比較的手数料が安い代表的なネット証券をご紹介します。(記事内容は2018年9月7日現在の情報です)
SBI証券(S株)
<主な特徴>
- 注文は24時間、365日いつでも可能(ただし、市場への発注は1日2度)
- 手数料:約定代金×0.500%(税込0.540%)/ 最低手数料:50円(税込54円)
- 東証(1部・2部・マザーズ・JASDAQ)上場銘柄が買付・売却が可能
- 名証(1部・2部・セントレックス)/福証(Q-Board含む)/札証(アンビシャス含む)上場銘柄の売却が可能
- NISAも選択可(NISA投資可能枠の範囲内で買付可)
マネックス証券(ワン株)
<主な特徴>
- 当日午前11時30分までの注文が原則として後場の始値で約定。(注文は成行注文のみ)
- 手数料:約定代金の0.5%(最低手数料48円)(税抜)
- 東証(1部・2部・マザーズ・JASDAQ)/名証上場銘柄(セントレックス含む)上場銘柄が買付・売却が可能
- 名証(1部・2部・セントレックス)/福証(Q-Board含む)/札証(アンビシャス含む)上場銘柄の売却が可能
- 発行体企業への買戻し請求が可能
カブドットコム証券(プチ株)
<主な特徴>
- 注文は成行注文のみ
- 手数料:約定代金の0.5% 最低手数料は48円
- 東証・名証・福証・札証 上場銘柄の売買が可能
- 受注時間と約定価格が細かく設定
受注時間 約定価格 00:01~10:00 当日後場始値 10:01~23:00 翌営業日前場始値 23:01~24:00 翌営業日後場始値 休日(土・日・祝祭日) 翌営業日 後場始値
- プチ株を利用した積立が可能。積立額は毎月500円以上から1円単位で設定でき、プチ株を利用してポートフォリオを構築できる。
まとめ
1株から取引できる単元未満株取引の特徴
- 少額投資による分散投資、手軽さがメリット
- 株主優待や議決権の権利はないのはデメリット
- 証券会社が限られ、注文方法・取引時間・約定価格等に制約がでる
単元未満株取引にはメリットもありますが、デメリットもあるのが現実なので、あくまで選択肢の1つとして活用し、株式投資の戦略を組みましょう。
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