含み損が出ている株は売らなきゃ損しない!? 一生売らない!?

ABOUT US
松田 直樹 (Matsuda Naoki )
副業投資家|株式投資歴25年|アパート6棟122室保有・家賃年収9000万円|副業用法人5期運営・事業売上累計5000万円|株式投資歴25年|不動産投資&ネットビジネススクールBE FREE主宰|3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

 

買った価格より株価が下がって含み損が出ていても、売らなければ損失は確定しないんだからずっと持っていた方が良いのでは? と言う意見があります。

 

株はどこまで下がるかわからないので、一定程度下がったら損切り、ロスカットする事が重要とよく言われるけれども、本当にそうする必要があるのか? むしろ、どこまで下がるか分からないのと同様に、また上がるかもしれない訳で、持っていれば回復するのではないか? と思うのもよくわかります。

 

私は判断のポイントは、その株式への投資スタンスにあると考えます。

 

 

この記事は、含み損が出た場合にどう考えれば良いのか、その点について考察していきますので、一緒に考えていきましょう。

 

含み損が出ている株は売らなきゃ損しない!?は本当か?

株価の未来は誰にも分からないので、本当といえば本当

 

株価の未来がどうなるかは分かりません。ですので、いつか上がるかも、という説を否定することは出来ないです。よって、損しても気にせず持ち続ける方が結果的に儲かることになると言うのは間違っている訳でないです。

 

唯一、上場廃止が決定した株式を有しているときだけは、確実に価値がゼロ円になる事がわかっているのでこの点だけは違いします。上場廃止ってそう簡単にはならないよね、と思いがちですが、JALは一度上場廃止して再上場していますし、東芝やシャープも上場廃止の危機に陥入りましたのでその点注意は必要です。

 

 

長期的視点で優良株を買っているから損切りしないという判断

 

世界的な投資家であり、市場最大の成功した投資家の1人として知られているバークサー・ハサウエイ(Berkshire Hathaway Inc.)を経営する、ウォーレン=バフェット氏は株をなかなか売らないことで有名です。彼は「スーパースター銘柄」とも呼ばれる誰もが知っていて圧倒的な競争優位性を持ち、市場で独占に近い立場を確立している企業をポートフォリオに組み入れています。最初から「優秀な企業」しか購入していないので、バフェットにとって短期的な目線は全く問題ないと見ていると言うことです。コカ=コーラ社の株式を長期間保有していることは超有名ですし、最近ではアップルの株式をポートフォリオに組み入れた事が知られています。

 

こうして考えれば、そもそも株式投資をするスタンスが長い目で見た資産形成であり、購入時点で優良企業の経営方針をしっかり理解した上で長期的目線で購入し保有しているのであれば、多少の株価変動で損切りする必要は全くありません。

 

むしろ、株価が下がった時に買い増して平均保有株価を下げることを検討すべき銘柄と言えるでしょう。(俗に言うナンピン買いとはちょっと違う視点で長期保有を前提に平均株価を下げていくと言う考え方です。)

 

 

自社株なので損切りしないという判断

 

サラリーマンの方で自社株を保有していると言う方も多いと思います。自分が働くことが株式の未来につながる可能性があるという意味で、自社株の保有は大変モチベーションが上がり、インセンティブにつながる考え方であると思います。この場合、内部にいてもうその会社を見限ってしまう、ということでない限りにおいては、ロスカットするということではなく、中長期的に自社の株式価値を高めるためにはどうするか?ということを仕事を通じて実現していくのが良い選択であると私は考えているので、ロスカットすべきではない銘柄となるでしょう。

 

 

配当が高いから損切りしないという判断

 

一時的に株価が下がっても、配当金額が安定して出て行く銘柄であれば保有の継続は検討すべき。経営者が中期経営計画等を出して行く中で、業績が一時的に悪化した企業を立て直す中で、配当については維持継続を発表するケースは多いです。このような企業の中身がよくわかっていて、信じられる経営者が発信しているアナウンスであれば、短期的に右往左往せずに持ち続けるというのも選択肢としては有りだと思います。構造改革が成功すれば株価は現在以上になる可能性も有ります。

 

 

一旦、ポジションを解消してリスクヘッジするなら損切りすべき

 

一方で、「株価はどこまで下がるか分からない」というのも真実です。よって、上記のような明確な長期間保有すべき理由がない場合には、一度売却して損失額を確定してしまうことは、損失の範囲を有限にしますので効果的な判断であるといえます。また株価が向上してくれば、その時点で保有を再開しても良い訳ですし、信用取引を活用できるのであれば、売却と同時に空売りして、さらに株価が下がったところで現物株の値下がり損を取り返す戦略を実行するのも良いと思います。

 

1度、資産を現金化してしまえば、別の投資に振り向ける事が可能です。下がってる株で資産を塩漬けにしてしまうのではなく、ほかの値動きのある株式に資産を投じることで利益を出して行くことも狙えます。

 

 

トータルでトレードで勝つと言う考えなら、損切りすべき

 

1つ1つの株できっちり利益を出して行くということにこだわるのではなく、トレードトータルで勝てれば良いという総合戦と考えるほうが、短期取引をして行くのであれば一般的で、効果的な判断です。

 

 

損小利大という言葉があるように、損した時は出来るだけ損失が少なくなるように損切り、ロスカットを徹底し、それ以上に利益を大きく取引をして行くという事が重要という考え方です。

 

取引数を多くしながら、1つ1つの売買での利益は大きくなくてもコツコツと利益を積み上げて行くことを徹底することで、利回りを大きくして行きます。1年で2倍、3倍に資産をする、なんてことは考えずにコツコツと投資をして行くことで、結果的には利益が積み上がって行きます。

 

トータルで勝つことを考えれば、損切りは非常に重要です。

 

 

まとめ

長期的視点に立って企業の株式を保有し続けるのか、はたまた一旦リスクを確定することで、資産を有効活用するという考え方を取るのか。これは投資スタンスによります。

 

逆にいえば、最初に株式を購入する時点でこのスタンスについては良く考えておき、どのような利益確定を狙うのか、よく決めてから購入できると良いですね。

 

ブログランキングに参加しています!記事の内容を気に入っていただけましたら、バナーのクリックで応援をお願いいたします!


サラリーマン投資家ランキング

 

にほんブログ村 株ブログ サラリーマン投資家へ
にほんブログ村

 

 

メルマガ登録でPDFプレゼント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください