高配当な銘柄は株価が下がりにくいここと、年間の配当金が積み上がっていくので投資銘柄として非常に優秀です。
しかし、初心者のサラリーマン投資家の方が高配当株を購入したいと考えるときに、1つ注意して頂きたい点があります。それは配当性向と配当利回りの違いです。ここをしっかり理解した上で投資銘柄をスクリーニングしていくことで、自分に適した高配当株を見つけることができます!
良い銘柄を見つけられれば長期的に応援していきたいですね! あなたも是非、高配当な優良株を保有できるホルダーになってください!
目次
高配当株投資がおすすめな理由と初心者が陥りがちな銘柄選びの注意点
配当利回りと配当性向は違う!
配当とは企業が1年間の決算で得たお金を、株主に「1株あたりいくら」という割合で毎年(通常は年2回に分けて)配当金として戻してくれるものです。
- 配当利回りとは、配当金が株価に対して何%であるかを示している指標です。
- 配当性向とは、純利益のうち、何%分を株主に配当するかを示す指標です。
配当性向は50%以上、80%以上といった高割合での株主還元を約束している企業が昨今増えてきました。例えば、2018年11月現在、IPOの準備に入っているソフトバンク株式会社は85%以上の株主還元を投資家に示しています。
配当性向の割合が示すのは企業の株主還元の姿勢を示しています。1年間に得た税引後の純利益のうち、株主にいくら還元して、いくらを会社の資金に積み上げるのか?ということを判断する数字が配当性向ですから、株主還元率である配当性向が高いということは、いかに株主のことを大事にいるかを示すと同時に、株主にそれだけ還元しても、本業で使う資金には問題ないということを示しているのです。純利益が安定していることに加え、もともと保有しているキャッシュポジションが高いことで安定経営できている企業が配当性向が高い企業です。
高配当という場合には配当金額だけでなく、配当性向を見てください。50%以上、可能であれば限りなく100%に近い株式の中から、中長期的に純利益が伸びていきそうな企業に着目すると良いでしょう。
配当利回りが高すぎる株に要注意!
配当利回りは株価と配当金額の関係性の割合です。配当利回りは2%以上が標準で、3%〜4%といった水準で安定している企業は高配当銘柄と言える状態に入ってきます。しかし、これが急に伸びた場合に注意すべき点があります。それは配当金の伸びが原因であれば良いのですが、株価の急落が原因で配当利回りが高くなった場合には要注意です。
一般的に配当金額を減らす(減配する)という決断は簡単には企業はしません。減配よりも先に業績悪化により純利益が減少する状態になって、その状態の後に減配が来ます。なので、配当利回りが高すぎる銘柄の原因が企業の業績悪化によるものだった場合には、配当利回りが高いという理由で投資するのは考えものです。
一方で、企業業績が安定しているのに多少株価が下がって高配当銘柄の配当利回りがさらに高まっている場合には買いのチャンスである可能性が高いです。配当利回りが高いということで人気になるから。こういう理由により、高配当銘柄は業績が悪化しない限りにおいては株価が落ちづらい状態となるのでおすすめなのです。
EPSが近年伸びているかどうかをチェック!
高配当銘柄に投資する上で重要なのが純利益、企業業績の変化であることはご理解いただいたかと思います。そう考えますと、もう1つ注目すべき指標はEPS(1株あたり純利益)です。EPSが伸びている企業で、配当性向が高く、配当利回りが良い企業、これは注目すべき企業ですから中長期投資の対象銘柄として是非検討してください!
増配・減配は株価変動のポイント!企業業績予想、業績修正発表に着目しながら決算発表日を迎えよう!
保有株、注目している株の決算発表は必ず注目してください。特に注目すべきは通常のIRの決算発表スケジュールに先んじて業績修正が行われる場合です。業績修正は利益額などの発表値に30%以上の乖離があることを企業が認識した時点で、投資家に開示することを東証が求めています。なので、業績修正発表があった後は株価は必ず上か下に動きます。
さらにその後の決算発表では、業績修正に応じて配当金額をどうするのか企業は発表するケースが多いです。維持か、増配か、減配か、これは株価変動のポイントになりますからよく注意して見てください。特に大幅な減益発表があった場合には株価は通常下にふれますから、処分することを決断するのであれば大きく下がることは覚悟の上で発表翌日の朝に思い切って処分してしまうことが無難な対応です。
まとめ
高配当株は株主のことをしっかり考えている企業ですから注目されます。また、業績が良い限りにおいては多少株価が下がっても配当利回りが逆に上がって来ますので人気が高くなり株価が戻りやすくなります。一方で、企業業績が悪化すると要注意。根本的に企業業績の推移に着目しながら高配当株ホルダーになると良いですね!
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