現物株の売買で、こんな失敗体験をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
- 株価上昇で含み益が出て、「まだ上がる」と保有しておいたら、結局下がってしまって損失を出してしまった
- 株価上昇で利益確定したら、さらに株価が上昇して「持っておいたら良かった〜」とあとで後悔した
いずれのケースも「株の売り時」について、ベストタイミングで判断できなかったことで起こってしまった問題。せっかく株価上昇する株式銘柄を購入できたのであれば、「株の売り時」を逃さずに、ベストタイミングで売却して利益を最大化したいところです。
この記事では、なかなか難しい「株の売り時」について、25日移動平均線をベースに考える方法をご紹介します。シンプルですが、応用できる幅が大きい考え方で、株初心者の方でも1度理解してしまえば、判断の目安に最適なルールです。早速見て行きましょう!
目次
「株の売り時」のベストタイミングとは?
25日移動平均線より上であれば上昇トレンドと判断して保有
移動平均線は過去の株価推移を平均化したトレンドを示しています。
現在の株価が、移動平均線より上で推移しているのであれば、多少の上げ下げがあるにせよ、現在は「上昇トレンド」にあると見て、株式を保有し続けるという考え方です。
チャートはオリエントコーポレーションで、移動平均線は25日を示しています。このチャートが示す傾向を見ると、移動平均線以下であれば株価は下降トレンドであり、上であれば上昇トレンドを示している事が見えてくると思います。
トレンドは数日から数週間続きます。長期の続くトレンド中、保有し続けられれば大きな利益をもたらすトレードになりますので、「売り時」を早まらずに行きましょう。
25日移動平均線乖離率が高くなったら売却を検討
25日移動平均線より株価が高い時に、さらに株価が急騰した場合はどうすれば良いでしょうか?
ここでは移動平均線乖離率を事前に設定して、それを超えたら売却するという考え方をお勧めします。
30%上に乖離、50%、70%、あるいは100%乖離したら売却する、など、ここの判断はご自身の判断と基準になります。なかなか株価が短期的に倍になるケースは少ないですから、過去のその銘柄の値上がり幅などを参考に、この銘柄であれば、移動平均線よりこのくらい上昇すれば十分な利益をとったと判断できるラインを設定して、それを超えたら売却してしまえば悩まずにすみます。
企業業績や財務指標から考えて、PER,PBRの業界平均値等との比較により、株価の妥当な上値水準を設定し、そこを超えて来たら一旦売るという考え方もOK。
5日移動平均線で補強するやり方もあり
移動平均線乖離率で設定するのではなく、5日移動平均線を合わせてチャートに表示して、売りについては5日移動平均線を下回った場合には先んじて売ってしまう、ということも一つのオプションとしてあり得ます。
25日移動平均線より株価が低くなったら売却
移動平均より上にいた株価が、移動平均をクロスして下回って来たら、それは売却のサインです。中期的に下降トレンドに入る可能性がありますから、一旦株式を手放して様子を見て行きましょう。うまく株価が上がっている銘柄を選べていれば、収益性は出ていると想定されます。
同じ株が、また25日移動平均線を超えたら再び買う
うまく売り時を掴んで一度売却して利益確定した株式が、一度、移動平均線を割り込んで低迷したあとで、もう一度上昇してきたらどうでしょうか? また25日移動平均線を超えて来たら、それは再度の買いサイン。再び利益を狙ってエントリーして行くのが吉。
同じ株を分析し続けることで目が養われる
同じ株式チャートを毎日見ていると本当に目が養われます。合わせて、その企業のファンダメンタルズを分析したり、証券会社や四季報が出している株価予想やコンセンサス情報を読むことで、多くの投資家がその銘柄についてどのように考えているかがわかってきます。そうすると、「PER何倍以上は買われすぎだから下がる可能性が強い」「この出来高は普段より多いので株価変動が予想される」など、チャート分析に加えた自分の分析により、「株の売り時」のベストタイミングがつかめてきます!
まとめ
移動平均線を使って「株の売り時」を判断することでシンプルに考えられます
- 25日移動平均線より上であれば保有
- 25日移動平均線乖離率が一定以上になったら売却
- 25日移動平均線を下回れば売却
売り時についてはあらかじめ決めておく事がベスト。株を購入した時に、「出口戦略」を考えておかないと株価変動があった時に慌ててしまったり、売り時を逃すことに繋がります。事前に戦略設定して購入して行きましょう。
移動平均線ではなく、リスクとリワードの関係から株の売り時を考える記事も合わせてご覧ください。
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