株|いくら上がったら売る? リスク・リワードから考える売り時とは

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松田 直樹 (Matsuda Naoki )
副業投資家|株式投資歴25年|アパート6棟122室保有・家賃年収9000万円|副業用法人5期運営・事業売上累計5000万円|株式投資歴25年|不動産投資&ネットビジネススクールBE FREE主宰|3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

 

現物買いでエントリーした株は、いくら上がったら売ればいいのでしょう?

 

売り時は本当に難しく、悩ましい問題ですね。ある程度、含み益が出ている場合に売ってしまいたくなりますが、しかし、「もっと上がるのでは?」と考えてしまうと悩み始めます。実際に、利益確定売りをした翌日に、さらに株価が上がって悔しい思いをした経験は多くの方にあるものですよね。

 

この記事では、株はいくら上がったら売ればいいのか、その売り時について論理的に考える考え方について考察していきます。

ズバリ3つの考え方をご紹介。リスクとリワードを1:1で考えて勝率を上げる方法移動平均線を使う方法、そしてIPO時の考え方です。ぜひ自分の投資スタンスに合う考え方を一緒に考えていきましょう。

 

株|いくら上がったら売るのが良いのか? 3つの考え方

 

リスクとリワード1:1で考えていく方法

 

まず紹介するのは、リスク(損切り)とリワード(利益確定)を同じパーセンテージで予め決めておき、買いの段階で売り注文を出してしまってコンスタントに稼いでいく考え方です。

 

例えば、

  • 8%上の株価に指値売り注文
  • 8%下の株価に逆指値売り注文

株を購入した瞬間に設定するということ。

 

 

なぜ、このように考えるのでしょうか? 1つ目の理由は売値を先に決めておく事で売り時のタイミングを逃さないためです。サラリーマン投資家の場合、日中板に張り付くデイトレードはほぼ不可能。よって、短期売買をする場合には、夜間や朝に注文を入れ、数日から数週間の株価の変動で利益を狙う「スイングトレード」の手法を取ることになるはずです。その際に、売り時タイミングを逃さないよう、株を購入すると同時に、証券会社に事前に設定した売値(利益確定売りの指値と、損切りの逆指値)を設定してしまいます。

 

 

利益(リワード)と損切り(リスク)を同じ割合(1:1)で設定するのはなぜでしょうか? 

理由は買い=株価上昇の何らかのシグナルを掴んでいて、株が上がる確率の方が高いとすれば、売買の勝率を上げることでコンスタントに稼ぐことが可能だからです。

上記は仮に1回が100万円の取引として、8%の利益または損失が出る売買を10回行った時のシミュレーションです。6勝4敗以上であれば利益が出ていることになります。6勝4敗でも16%のリターンですから、実は非常に大きいです。リアルに考えればこれを繰り返して、常に51%以上の勝率を出せれば負けないという事です。

もし、4勝6敗以下だとすれば、それは銘柄の選び方に問題がある可能性が高く、その原因を正して勝率を上げるのです。

銘柄選びについてはこちらの記事でもご紹介しています。

 

リスク・リワードは1:1がベストなのか?

 

「8%以上株価が上がったときのメリットを取らなくて良いのか?」という疑問があると思います。結論的には、リスクとリワード1:1の考え方で売買するという考え方は、8%より上がった時のメリットは捨ててコンスタントに稼ぎませんか?という考え方であるということです。例えば、10%値上がりしたら売り、逆指値で8%下がったら売りという注文を出した場合、先ほどの両方8%のケースに比べると、「8%〜10%の間の株価の時に売却されない機会損失リスク」が発生していることになります。もし、「9%まで上昇し、そこから下げに転じて、元の株価より8%下がって損切り」となったら悔しい思いをしてしまいます。コンスタントに稼ぐためには、売買の上下幅設定は少なくしていく方が稼げます。

 

リスク・リワードの設定は8%がベストなのか?

 

今回の記事ではスイングトレードで、デイトレではない状態を想定したので、ある程度値幅が上下する株を狙って投資して短期利益を狙う以上、8%前後は設定しておきたいという趣旨です。これがデイトレードであればもっと小さくすべきですし、スキャルピングであれば1%以下の設定で数を多く行う事になります。

 

 

 

移動平均線を使って中期ポジションを取る方法

 

買いエントリーと、売却のタイミング、いずれも移動平均線(25日等)を使って判断し、その判断が外れたら損切りするという売買ルールをご紹介します。これはよく行われますが、ある移動平均線を決め、それより株価が上に出たら買いサイン、移動平均線を株価が下回ったら売りサインという事でシンプルに考えます。買いエントリー後、ずっと移動平均線より上で推移している上昇相場の場合は売らずにずっと保有しておくということになりますが、一定の利益が出たところで利益確定していただいても全く問題はないです。逆に、買いエントリーしたけれども相場が下げてしまった場合には、8%、10%などの設定した損切りラインでロスカットしておくことが重要となります。

 

この方法のメリットは中長期のトレンドに乗れた場合に、1つの株式で大きく利益を稼ぐことが可能だということ。1銘柄で20%、30%以上の利益を出すことも可能ですからトレンドをみて行う場合には良い手法です。

 

 

IPO株公募の場合は初値で売り切る

 

例外的ですが、もしIPO株の売却の場合には初値で売りきるのがリスクが少なく賢いやり方であると考えます。もちろんその企業の経営に関連してずっと応援していく場合などは、長期に保有していく方針となると思いますが、短期利益を目的とするなら初値で売り切ることが肝要です。

IPO株の売却についてはこちらの記事でも紹介しています。

 

まとめ

  • 株を買うときに売り方は決めておくことが必要
  • リスク・リワードを同率で予め設定し、勝率をあげる
  • 移動平均線を使って売却タイミングを決める
  • IPO株の場合は初値で売り切る

 

「いくら上がったら売るの?」という疑問の回答は戦略次第とはなりますが、何れにしても、株を買う時点で売るタイミングは決めておくことが必要。コンスタントに稼いでいくことで、着実に利益を積み上げていくという考え方が重要です。

 

 

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