上がると踏んで指値で買い注文。
直後に株価が上がり「よし!」と取引履歴を見たら、「実は買いが約定していなかった」なんてことが判明したらどうでしょうか?
こんなことなら「成行で注文しておけば良かった」と後悔しても後の祭りです。
どのようにすれば「指値注文」を確実に通せるのでしょうか?
この記事では有効に指値注文を活用し、効率的に稼ぐためのポイントをご提供します。
目次
指値注文が約定しないのはどうして?
買いの上昇圧力が高すぎ、注文が間に合っていなかったから
指値で注文を入れたときに、注文している間に注文価格よりも実勢の株価が高くなってしまって買えないということが、急上昇の相場ではありえます。
せっかく目をつけた株で高くなる予測をしていたのに、1円の差で買えなかった、なんてことがあると悲劇としか言いようがないですね。でもそういう事で約定しないケースがまずあります。
また、朝の寄付きで始値をつける段階で振り落とされてしまう場合もあります。これは成行買い、および指値買いの希望値段が高い投資家が多かった場合に起こり得ます。
前日夜にこの値段で良いだろうと注文を出していたとしても、翌日朝にはさらに人気が高まってその値段では株が買えないという事もあり得ますので要注意です。
売りの下降圧力が高すぎ、注文が間に合っていなかったから
買いと同様に売りの圧力が強い場合にも、自分が入れた指値よりも安い値段で売る投資家が非常に多かった場合には、あっという間に株価が下がって入れた指値では売れないということがありえます。
もしその日にどうしても売りたい理由があったり、今後その株は下がる見込みと踏んで利益確定してしまいたいという背景があるのであれば、多少希望価格より下の値段であってもそこは我慢して、市場で売れることの優先順位をあげて指値をした方が良いでしょう。
注意したいのは、下降圧力が強い場面での成行売りの注文です。
このケースは圧力に負けてものすごい下の値段で売れてしまうケースもありますから要注意です。
参考記事:成り行き注文で失敗!? 株は指値と成行どっちがいいの? 怖い前日注文
希望価格で売買された株数が少なかったから
あなたの売り出した株数が、市場で取引されている株数よりも、「極端に多かった場合」には売れ残る場合がありえます。
そのような事情で約定しないケースでは、小分けにして売るしかなくなります。
しかし、小分けにしてどんどん場の流れに合わせて売って行くと、株価はそれに引きづられて下がってしまいます。例えば、1日の出来高の1割とか2割の株数を売る場合でもそういうことは起こります。
新興株で出来高が少ない株式を保有している時などは要注意ですね。
ですので多くの株を、株価を下げてまで売りたくないときには、数日間、数週間という時間を作って売るのが現実的な方法です。
逆に考えると、出来高の少ない株式を保有するときは、この売却時のデメリットを考慮しておくべきですね。
単純に、売買希望価格まで株価が達していなかったから
買いエントリーの場合で、そもそもの指値が低くて買えないということは普通のケースです。下がってきたときに買えればと思っていても、なかなか下がってこないときはあり得ますね。
あまり低すぎる指値は場の流れに合わないケースがあり得ます。普段の日の値動きの幅を見て、できるだけ安く買いたいという場合でも極端に低い指値は避けるべきでしょう。
どうしてもエントリーしたいときは余裕を持った指値か成行で
希望価格で買えない、売れないということは普通にあり得ます。
ですので、もし絶対にその日、そのタイミングでエントリーしたい場合には、少し余裕を持った指値を行うか、成行注文が無難です。しかし、成行注文にはデメリットもありますので、その点には注意して取引することが必要です。
特に決算発表後など、何か売買材料が出ていて出来高が急増している場面では要注意です。急激に株価が上昇、あるいは下降していたりと、普通の日とは違う値動きとなるからです。
まとめ
指値で約定しないケースにはいくつか考えられる原因があります。
- 買いの上昇圧力が高くて指値以上に値上がりしてしまう
- 売りの下降圧力が高くて指値以下に値下がりしてしまう
- 希望株数と市場取引の株数が合わない
主にこの3つのケースとなります。
タイムリーにうまく指値で売買するためには、板状況に合わせて注文をうまく出して行くことか、または少し余裕を持った金額で上昇局面であれば少し高めの買い値、下降局面であれば少し安めの売値で注文を出すことが重要です。
コメントを残す