株の長期保有は、経済が基本的にインフレーション傾向で成長していくときに、企業成長もそれに準じて成長していくとするならば、非常に理にかなった資産形成方針です。
特に、20代〜40代の世代で、長期保有に適した株式に投資ができれば、将来有効な資産となることは間違いありません。
50代、60代の方も、配当金などが期待できる銘柄であれば老後の資産として安心ですよね。
この記事では、株の長期保有のやり方について有効な方法を研究していきます。
目次
株の長期保有のやり方|長期投資家バフェットにも学ぶ投資基準とコツ
ウォーレン=バフェットに学ぶ長期投資のスタンス
ウォーレン=バフェットは、アメリカの「オマハの賢人」とも言われる長期投資家として世界的に誰もが知る投資家ですね。彼が主催する投資会社バークサー・ハサウエイ社は非常に厳しい投資基準を守りながら、長期投資を軸として資産を大幅に増やしていることで有名です。(短期的に株式を売ることは絶対ないわけではないようですが、長期投資が基本です)
彼らの1つの考え方に、グローバル企業で独占的な立場にある企業への投資姿勢があります。有名なところでは、コカコーラへの投資です。世界で飲まれているコカコーラは、世界の人々にとってなくてはならない商品となっており、今後、中国やアフリカ等の経済発展と共に世界的に長期的に繁栄が続くと見ているわけですね。最近では、iphone等で有名なアップル社にも投資したことが話題となりました。彼はIT企業等は避ける傾向にあったのですが、アップル社レベルは世界的な長期繁栄企業であると認めたということだったのです。
長期投資をするなら「永く繁栄する企業」を選ぶというのがオーソドックスな戦略です。
もう1つのバフェットの考え方に、不況などの悪材料が出た際には安く仕込むというものがあります。有名な企業等が、何らかの経済的な一斉な恐慌や不況などで株価を下げたときは、それはバーゲンセールのようなもので、長期的に見れば必ず回復すると見ているということです。
バフェットが投資した銘柄ではありませんが、1つ事例を紹介します。
日産自動車です。
日産は1度倒産寸前になり1999年3月にルノーとの資本業務提携が発表され、カルロス=ゴーンが乗り込んできました。この時の株価は460円で大きく下がった状態にありましたが、そこからゴーン改革もあり株価は急上昇します。
その後、もう1度、リーマンショック後の世界的な恐慌の際、2009年1月で290円をつけています。しかし、やはりそこから立ち上がり、現在は約1000円の水準となっています。(2019年冬のカルロス=ゴーン逮捕の影響はどのよう出ているかまだ判断できません。)
この結果から言えることは、日産自動車のような世界に販路があり、自動車という耐久消費財メーカーとして他には類を見ない規模の企業であれば、世界恐慌や業績悪化などで株価が下がったときに、その後上がってくる復元力があるということではないかと思います。
長期保有を前提にするなら、普通は買わない「株価が落ちているときに買う」のも戦略なのです。
長期投資の方法:配当再投資による複利効果の追求
長期投資で資産形成する際、配当を全て再投資して複利効果を追求していくやりかたがあります。これは、配当金が支払われたら、それを使ってしまうのではなく、同じ株の買い増しに使っていくという考え方です。実際には日本株式においては配当額とピッタリの額の株を買い増しできるわけではないのですが、配当を再投資して元本を少しずつ増えていくと、その次の配当がもらえるときには元本が増えているので配当額も増えています。つまり、配当(利子)を複利で運用しているのと同じ効果になるのです。
長期投資に適した株式の選び方1:リスク分散
リスク分散の視点は持っておきたい考え方です。1つの銘柄だけを長期投資で保有した場合、その企業に何かあった場合、資産が一気に消し飛んでしまう可能性が出ます。
よって、株式の長期投資のポートフォリオを組むなら、業界や企業スタイルなどが異なる企業を複数選び、効果的なポートフォリオを組むのがベスト。日本株だけでなく、米国株なども混ぜていくのも良いですし、国内向け企業とグローバル市場向け企業の組み合わせでエリアをヘッジするのも良いですね。
長期投資に適した株式の選び方2:高配当
高配当な企業、特に高配当を続けている企業は長期保有に適しています。
理由の1つ目は高配当な企業は経営が安定しているからです。高配当であるということはキャッシュリッチであり、本業の稼ぐ力が安定しているとともに、株主目線の経営ができている企業であるということです。市場環境や経営方針等が変わらない限り、安定的に業績を上げていける可能性が大きいはずです。
もう1つの理由として、高配当だとテクニカル的に株価の復元力が働きやすいという利点があります。何らかの理由で株価が下がっても、配当利回りはむしろ上がるので、そうなると配当利回りの点から人気が出て買われていき、株価が上がっていく傾向になります。高配当であることは、株価を一定に高く保つ効果が働くのです。
長期投資に適した株式の選び方3:株主優待
株主優待サービスがあなたの生活にとって非常に役立つものであった場合、長期保有していくことで生活に潤いがもたらされます。例えば、オリエンタルランド(4661)は、東京ディズニーリゾートのパークチケットが100株以上で年間1枚、400株以上で年間2枚が株主優待としてもらえます。例えば夫婦二人で毎年ディズニーリゾートに行くのを恒例行事にするなんていうのもいいですよね。
長期投資に適した株式の選び方4:業界の成長性と業界シェア
長期的な視点で、その企業が属している業界の発展性はあるかどうか。これは長期保有に向いているかどうかを見極めるのに大きな視点となります。今、飛ぶ鳥を落とす勢いの業績の企業であっても、それが一時的なものであれば長期保有には適しません。10年後、20年後を見た際に、その企業のサービスが人間生活にとって必然性のあるものであり続けているのか? そしてその業界内でのシェアはどうか? こういった点も長期保有の際には研究すると良いでしょう。
まとめ
株の長期保有は、経済成長とともに資産形成していくには非常に理にかなった方法。場合によっては、株価が2倍、3倍になるケースもあり、現金のままで保有していた場合と比べれば、インフレ効果もあわせて株式で保有した方が合理的です。
資産の一部を株式の長期保有としていく戦略は是非取り入れて欲しいですね。
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