株のスイングトレードを行なっていく上で重要なのが資金管理。通常複数の株式銘柄を並行して運用すると思いますが、保有ポジションは2〜3銘柄というケースが多くなりますよね。
その際に、1つの株を「2単位」で持つことを基本に考えると、リスクを減らしながら売買し、利益を増やしていく意思決定がしやすくなるので、その方法をご紹介します。
投資は常に判断が求められる局面の連続です。資金管理を行いながら、タイミングを逃さないために、2単位で考えるとスピーディーで合理的な判断が可能となるので、迷ったときの判断法として参考にしていただければと思います。
目次
スイングトレードの資金管理〜株売買を2単位で考えていく〜
スイングトレードとは
スイングトレードは、数日から数週間単位で株式を売買していく手法のこと。
デイトレードは平日日中に株式市場が空いている時に、細かく売り買いをして利ざやを稼いでいく手法ですが、サラリーマンや日中忙しい方には難しいですよね。しかも、デイトレード市場にはプロのトレーダー、機関投資家の方々が多数参入され、さらに、現在プロの皆様はAI(人工知能)を活用したシステムによるトレードを行なっているケースが多くなっていますから、その取引時間はもう秒単位、いや、秒以下の単位で判断が行われているんですね。そんなデイトレード市場に参入するのはなかなか難しいのが実情。
そこでスイングトレードの出番。数日から数週間単位の株式の上昇下降の波を捉えて株式を売買することで利益を出していくのがスイングトレードなのです。これであれば、投資判断は夜間や週末に行って、じっくり検討した上で買い、または売りの指示を出すことができますからサラリーマンでも可能です。また、日中の細かい値動きに一喜一憂するのではなく、あくまで日単位の値動きに着目して売買を行うと決めることで、判断にブレが生じなくなるのです。
株の単位数とは
企業の株式数によって、1000株単位、100株単位、のように取引できる株の単位が決まっています。一般的には1株単位や100株単位のように、少ない株数で取引できる銘柄の方が、1度の取引で単位あたりにかかる資金が少なくて済むので、出来高(取引量)は多くなる傾向があります。
5万円、10万円以内で購入できる株式も多くありますので、初心者の方はまず少ない株式数からエントリーすることをオススメします。
2単位で買い、分けて売る
スイングトレードで株を2単位購入するメリットの1つが、売り時の迷いをなくすシーン。
週の初めに買いでエントリーして、想定通り値上がりし、本日が金曜日とします。金曜日の午後は、機関投資家などが一旦ポジションを降ろすケースが多く、株価は若干の値下がりで終わるケースが多くなります。(海外市場の影響をなくすために週末にポジションを持っておかないことでリスクを減らす投資家は多いです。)ここで2単位しっかり売って利益確定して気持ちよく週末を迎えるのも一手ですが、しかし、株価の動きを見ているとさらにまだ上昇する可能性がある、というようなケースに「まず1単位だけ売って利益確定し、もう1単位は保有して様子をみる」という事により利益を伸ばせる可能性が出ます。もう1単位が予想通り値上がりすればハッピーですし、1単位分は値上がりしなかったリスク対策として先に確定しておけた、と考えれば堅実な取引をしたと考えられます。
2単位にすることを想定して1単位買ってみる
買いでエントリーしたいが、微妙に自信がないので様子を見たい、というときに、まず1単位購入し、その後どうなったかで、もう1単位購入するという買い方も有効。このケースは最初から2単位買った方が当然良いのですが、何か判断に対して自信がない理由があるわけですから、大きな金額を一気に動かす判断を下すのはリスクがあります。しかし、まず1単位で様子をみるという判断であれば、そのリスクは2単位買う場合の2分の1と考えられるので比較的判断しやすいです。翌日、うまく値動きがあったらさらにもう1単位エントリー。
最初から2単位買っておけば、その分利益は増える可能性が高まりますが、逆に、その差額はエントリー判断時点でリスクヘッジしたコストであったと考えれば、リスク対策費用として納得できるのではないでしょうか。
そもそも2単位に集中していけば金額は2倍
1単位で並列に複数売買していくのも一手ですが、複数の株式を研究していくのは時間もかかるもの。ここは2単位で動かすと決めてしまって取引すれば、成功した場合の利益は1単位で取引するときの2倍ですから大きいです。
もちろんリスクも2倍になりますが、損切りルールをしっかり作り、必要以上に損しないことを徹底すれば、どの株式を買ったとしても損したときの下落幅の確率はコントロールできますから、そこは必要以上に心配しすぎずに投資することをオススメします。
まとめ
1単位より2単位で買うことを想定することで
- 売りタイミングの判断の分割によるリスクヘッジ
- 買いタイミングの判断の分割によるリスクヘッジ
この2つが可能となります。
どのリスクを取るか?取らないか?というのが判断では非常に重要。
2単位で動かす想定であれば、リスク判断に余裕が出ますから、その分意思決定がしやすくなるのです。
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