株は安く買って高く売るのが基本。だから、下がった時に買うのは確かに最も儲かる方法の1つです。
しかし、今の株価が底なのか、まだ株価が下がっている途中なのかについてはどう見極めたら良いのでしょうか? 下がった時に買ったつもりが、それ以上に株価が下がってしまっては本末転倒。ついつい、ここから上がるだろうと勝負に出てしまい、結果、下降トレンドが続いていたので損失を出してしまったという経験をお持ちの方も多いと思います。
この記事では下がった時に買う逆張りの手法について、判断を間違えないための考え方について解説して行きます。
目次
株は下がった時に買うと良いのか? 判断を間違えない考え方
株は上がっている時に買うのが無難(トレンドフォロー)
そもそも、上昇トレンドにあり、これからさらに上がる可能性がある株式に目を向けてみるのはどうでしょうか?
逆張りで下がっている株式に投資し、その株価が戻った時は上昇率が高いので大きな利益が見込める可能性は高いが、反対に、さらに下落してしまうリスクも潜んでおり、下がる時のリスクは、下落傾向にある株式の方が一般的には高いと考えられる。一方で、上昇傾向にある株式の場合、さらに値上がりする時の値動きの幅は小さくなるケースが多いので、一見利益を取りづらそうに考えられるが、実は値段が上がる可能性についていえば、逆張りで落ちている株式に投資するよりも傾向としては高く、かつ、トレンドが数日間続く可能性もあるので、利益を継続できる可能性もある。
特に、投資方法がデイトレードではなく、スイングトレードで数日か数週間の株価の流れに投資していく場合には、急な株価の変動に対して売買注文で適応することができないので、過度に逆張りの手法にこだわってリスクを取るよりも、トレンドフォローで順当に投資した方が良いケースが多い。
このように少し冷静になって取引を見直してみると、実はリスクが高い注文をしようとしていたことに気づくケースもあるので、今一度冷静になってみると良いです。
トレンドが少し変わってから買えないか?
株価が下がっている中で、短期のトレンドが上昇傾向を示している明確なサインがある場合には、これはリスクを取ってでも買いを入れていくことで利益を増やせる可能性があります。
例えば、20日移動平均線は下落傾向を示している株式で、5日移動平均線が20日移動平均線より下にある状態(直近はさらに下落している状態)の中、5日移動平均が少し上向いてきて「このまま行けばゴールデンクロス直前」という場合であれば、短期の勢いに乗って買いを入れることで利益を出せる可能性があります。
同じようなケースで、長い下ひげがついた陽線や、長い陽線などが出現するなど、明らかに反転のサインが出ていれば、さらに投資はしやすくなります。出来高がそれに伴って上がってきていれば、より投資しやすくなるでしょう。
このように、下落トレンドにあっても、反転の兆しが見えている状態にあるのであれば、その短期トレンドを見てエントリーするのはリスクを取った良い投資になる可能性が高いと言えるでしょう。
ナンピン買いは避けた方が良い
かつては多かったナンピン買い。投資した銘柄の株価が下がった時に、さらに買い込んで平均取得価格を下げて、株価がその平均取得価格以上に上がった時に全株売却して利益を取るという考え方です。資金にゆとりがあり、かつ、その株式を長期保有する必然性(例えば勤めている企業の株式であるなど)があるケースはナンピン買いをしても良いとは思いますが、短期売買を考えるのであれば、ナンピン買いは避けるのが無難。一度損切りして、ポジションをリセットし、別の株式に投資した方が健全です。ナンピン買いをすることで発生する「株価が戻るまで待つ時間とさらに下落するリスク」は避けて、別の株式で利益を増やせる可能性に賭けた方が賢明です。
暴落の時は優良企業株を買うべき
下がった時に買うという考え方で唯一の例外が暴落のとき。2008年のリーマンショック後などは、本当に日本を代表する優良企業の株式がものすごい安値で拾えたわけです。あまり考えたくないですが、株式市場が暴落したら、底と思えるタイミングで、長期的に投資可能な優良企業に投資することで、大きくリターンを得られます。
まとめ
下がった時に株は買いたいものですが、しかし、逆張りする時になんとなくの逆張りは危険。トレンドが短期的に変わったサインを見逃さずにうまく投資できれば利益を高めることができるので、そこに注意して行きましょう。
また、そもそも、上がっている株を買うトレンドフォローの投資手法で投資できる株式は他にはないのか?必要以上にリスクを取りすぎないのがトレンドフォロー故に、こちらも選択肢として考えましょう。
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