「頭と尻尾(しっぽ)はくれてやれ」という相場格言があります。
底値で買って最高値で売り抜けるということを考えるのではなくて、欲張り過ぎずにトレンドが見えてきたら買いで入って、ピークの少し手前で売るくらいがちょうど良いという意味ですね。
もっと上がる!と思っていたら一転、株価が反対トレンドを示し始め「もっと前に売っていれば良かった」と思った経験は何度もありますよね。
それくらい利益確定タイミングを掴むのは難しいもの。
この記事では、株のスイングトレードでの利確タイミングの掴み方、考え方を徹底解説。利益確定のコツをつかんで、着実に利益を積み上げていきましょう。
目次
株のスイングトレード|利確タイミングの掴み方のセオリーとは?
利確タイミングセオリー1:移動平均線を指標に判断する
買いで入る場合
- 移動平均線からの乖離率指標を設定し利確する
- 25日移動平均線、5日移動平均線の両方が上向きの場合、5日移動平均線が寝てきたタイミングで利確する
売りで入る場合
- 長期移動平均線が上向きの場合、乖離したところでエントリーし、移動平均線に近づいたところで利確する
- 長期移動平均線が下向きの場合、短期移動平均線が長期移動平均を下抜いたところでエントリーし、短期移動平均線が上向きになったタイミングで利確する
移動平均線が示す上昇、下降のトレンドを見て、そのトレンドが発生したポイントでエントリーし、トレンドが一旦終了したと思えるタイミングで利確するという考え方はオーソドックスなセオリー。
利確タイミングセオリー2:株価が何%上昇(下降)したか?を目標とする
予め利益確定ラインとして目標上昇率(下降率)を何%と定めて、その%に達したら自動的に利確するやり方。合わせてトレード回数を多くして勝率を高めることを目標とします。
利確目標割合の目安
- デイトレードに近い場合 2〜3%
- 数日で利確を目指す場合 3〜5%
- 1週間以上持ち越す場合 5〜8%
上記の割合はそもそも投資する元本金額の大きさと目標利益率によって異なりますが、予め任意の割合を決めておきます。そして、株式を保有(または空売り)したタイミングで、指値を入れて利益確定ラインを予め決めておき利確します。一定の割合で利益確定を狙い、トレード回数を多くして利益を積み重ねていくやり方です。
利確タイミングセオリー3:その銘柄の「一週間」の上昇下降の幅を目標とする
セオリー2の変形版で、その銘柄固有の上昇下降の割合について考えておき、目安目標を予め持っておく考え方です。1週間としたのはスイングトレードで狙える範囲からきています。分析する銘柄は予め絞っておき得意パターンを見つけておくのがポイント。「この株であればこのくらいの動きを狙う」というラインで利確します。
利確タイミングセオリー4:目標以下でも、テクニカルのサインが出たら利確する
まだ利益率目標に達していなかったとしても、テクニカル指標の売りサイン(または買いサイン)が出た場合には、安全第一で利益確定してしまうという考え方です。同じようにレンジ相場に入ってしまい膠着状態になった場合も利確してしまうということも有効。
1度の取引で大きな利益を狙いすぎない! 「資金回転率」を上げていくことを優先すべき!
短期運用の最大の利点は資金の回転率を上げていけること。複数の銘柄を扱うことによる分散投資の効果を持ちつつも、その時々に上昇下降するトレンドに乗り続けて勝率を上げていくことで利益を積み重ねていくことを狙います。
1回の取引で出る利益額、利益率は小さかったとしても、負ける確率を少なくし、利益を積み上げていくことで資金の回転率を上げていくことが、結果的に資本を増加させていくことにつながるのです。
月の利益率が10%、いや5%であったとしてもそれが毎月積み上がれば大きい金額になります。しかも利益を使わずに再投資に回し、複利効果で増やしていくことができれば、さらに大きな資産形成が可能。
1度の取引で利益額を大きく取ることを狙うのではなく、着実に毎回の取引で利益を積み重ねることを狙いましょう! そのほうが堅実に資本は増えていきます!
まとめ
利益確定タイミングのセオリーを知りつつ、堅実に取引をして行きましょう。そして、1度に大きな利益を狙うのではなく、コツコツと小さくていいので利益を積み重ねること。これができて、かつ、儲けた利益を再投資して複利効果で資本を増やしていくことが資産形成の王道です。
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