「株で大儲けをしたい」と考えている方にお勧めしたいのがバリュー株投資。
現在は株価低位に位置しているが、ググッと成長して5倍、10倍の株価をつけてくれる可能性がある株に投資して、本当に10倍テンバガー株に成長した時の喜びはひとしお! もうなんとも言えません。
そこで紹介したいのが著名な投資家であるウィリアム・J・オニール氏による著書『オニールの成長株発掘法』で紹介されている「CAN―SLIM投資法」です。
ちょっと難しく感じるかもしれませんが、企業成長して株価が発展していく株の特徴がわかりるので、成長株を発見するのに役立ちます! 内容を理解してスクリーニングに生かして行くと良いので、早速内容を紹介します。
目次
- 1 バリュー株|これから上がる「おすすめ割安株」の探し方〜オニールの成長株発掘法
- 1.1 『オニールの成長株発掘法』にある「CAN―SLIM投資法」の選定基準
- 1.2 キーワード1:C=Current Quarterly Earnings
- 1.3 キーワード2:A=Annual Earnings Increases
- 1.4 キーワード3:N=Newer Companies, New Product, New Management
- 1.5 キーワード4:N=New Highs Off Property Formed Bases
- 1.6 キーワード5:S=Supply and Demand
- 1.7 キーワード6:L=Leader or Laggard
- 1.8 キーワード7:I=Institutional Sponsorship
- 1.9 キーワード8:M=Market Direction
- 2 まとめ
バリュー株|これから上がる「おすすめ割安株」の探し方〜オニールの成長株発掘法
『オニールの成長株発掘法』にある「CAN―SLIM投資法」の選定基準
CAN―SLIMの頭文字が示すキーワードが成長株を探す要素を示しています。全てを満たしている株式はなかなか存在していないのですが、以下のキーワードから発掘して行くことで投資候補が見えてきます。
キーワード1:C=Current Quarterly Earnings
直近の四半期のEPS(1株あたり純利益)が最低20%増加するなど、勢いよく成長している状態の株式に投資するという考え方です。
株価のPERは、株価がEPS(一株あたり純利益)の何倍かを示している指標で、業界や規模によってだいたい何倍の水準が妥当かというコンセンサスが出来て市場で株式が取引されているケースが多いです。このEPSそのものが伸びている企業は年々業績が向上する可能性が高くなりますから、株価も先行して上がっていくという訳です。
四半期で20%上がっていたら、もし4四半期そのペースが続くと、年間では1.7倍強に純利益が増えて行くことになりますから、株価もその水準が期待できる可能性が出ます。もちろん季節要因などが企業業績には働きますので、背景となっている事業状況をチェックすることも必要となります。
キーワード2:A=Annual Earnings Increases
過去5年間に年間の利益が増加し、意味のある成長が認められるケース。連続増益が望ましいとされています。
意味のある成長とはどういうことでしょうか? これは単純にコストカットなどで1次的に利益を出していたり、単発的にM&Aなどで利益が伸びていたりするなど、数字合わせのような業績の出し方では意味のある成長とは言えないでしょう。そうではなく、本業の事業が堅調で売上高が順調に増加、しかしその中で、コスト削減も同時に行って利益率も合わせて向上しているなど、事業構造が順調な状態で増益をしているケースが望ましいです。しかも数年間連続増益している企業はさらに良いというわけです。
キーワード3:N=Newer Companies, New Product, New Management
新興企業であったり、新製品があったり、新経営陣によるリーダーシップがあったりと、とにかく変化の中で成長している企業であるということです。
古い企業でも経営陣が入れ替わることで大きな成長をすることがありますから、ここには注目が必要です。また、新しい製品を出している企業もチャンスです。
自分の身近なところに、素敵な製品を出している新興企業で上場企業があるかもしれません。よくよく注意して見ていくといいですね。
キーワード4:N=New Highs Off Property Formed Bases
株価がボックス圏を抜けて年初来高値、昨年来高値、上場来高値などの新高値をつけている企業の株式に注目ということです。これまでのキーワードの1〜3と合わせて新高値をつけてきた企業であれば内容が伴っていますから期待ができます。
キーワード5:S=Supply and Demand
発行済株式数が少なく、株式の需給の法則から値上がりしやすい個別株である株式を狙います。発行済株式数が少ない、または、創業者等が多く株式を保有していて市場に出ている株数が少ない企業も需給関係から値上がりしやすいです。一定数の株の買いが入った時に、売りに出ている株式が少ないと、どんどん株価は値上がりしていきますね。また、成長株であれば、現在の利益水準では割高であっても、将来の業績期待から考えると割安と捉えられて株価はつきますから、そういう意味でもどんどん買われます。
キーワード6:L=Leader or Laggard
少なくとも業界の上位2、3社に入っていて、相場を主導する銘柄であるという視点です。このような企業は安定的にシェアを拡大できますし、ましてやその市場が成長市場であれば、企業成長はかなりの確率で期待できます。
キーワード7:I=Institutional Sponsorship
有力な機関投資家が保有している株式です。ウォーレン=バフェットとまでは言わなくても、有力ベンチャーファンドが一部保有していることが明確な企業などは良いですね。ファンドとしてもその企業には伸びてもらわないと出口がなくなりますから、大株主として企業経営にしっかり影響力を発揮して行きます。
キーワード8:M=Market Direction
相場全体のトレンドが悪くなく、下降トレンドではない市場であるということです。ここはMarketの状態の地合い的にその企業をサポートしてくれている方が良いですね。国策などに関係していたりなどで、市場自体も成長が見込まれている方がより有利です。
まとめ
成長優良株を探す観点として参考にしたいのが『オニールの成長株発掘法』にある「CAN―SLIM投資法」をご紹介しました。この視点を参考にぜひスクリーニングをして見てください。
バリュー株の探し方についてはこちらでも紹介していますのでご覧ください。
ブログランキングに参加しています!記事の内容を気に入っていただけましたら、バナーのクリックで応援をお願いいたします!
コメントを残す