「株って難しいですよね」と良く聞かれます。
「利益を出すのが難しいですよね」という意味と「株式投資の仕組みを理解するのが難しいですよね」という2つの意味で言われる事が多くて、どちらも残念ながら当たっています。
1度や2度の取引で多少の利益を出すことは運が良ければ達成できます。しかし、取引回数を多くしていった時に利益を出し続けることは非常に難しいのが株式投資の世界。
それでも株式投資で大きく資産を増やしている投資家はたくさんいます。株で儲けるのは難しいですが、課題を捉えて解決すれば、株で儲ける人の側に入ることは可能です。
この記事ではそこを掘り下げ、サラリーマン投資家として成功する投資家になる道を解説していきます。
目次
株で儲けるのが難しい理由とその対策5選〜これで株で儲ける人を目指せ!
課題1:その株式が割安なのか割高なのかの判断が難しい
そもそも株は安く買って高く売るのが基本となる投資方法です。であれば、将来上がる株を安いうちに買う事ができれば利益を得ることができるという事。中長期の投資スタンスを取る場合には、割安なうちに株を保有しておくことが重要なのです。この「将来上がる株を見つける考え方」を難しいと考えてしまう初心者のサラリーマン投資家が多いです。
具体的には、EPS(一株あたり純利益)、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)などの指標を使いながら考えることになりますが、指標もさらに多いので「難しい」という感覚が出てくるわけです。
この課題に対する対策はどのように考えれば良いでしょうか?
ポイントは「その企業の純利益が将来伸びるのか?」とシンプルに考えて見ること。サラリーマン投資家の方で株式投資をされるあなたは、実際には所属企業で重要な役割を任されている人であると思います。ビジネスマンであれば誰しも根本的に所属企業の純利益を増やす活動をしていますから、それと同じで、「今後純利益が伸びる企業はどこだ?」という視点で考えて銘柄選びをすれば良いのです。シンプルに、企業成長=純利益の成長ですからこの視点が持てるだけで、割安・割高の考え方が見えてきます。
- EPS(一株あたり純利益)が今後伸びるのか?
- 今の株価はEPSの何倍まで買われているのか?(PERは何倍か?)
- EPSが今後伸びるのであれば、PERが何倍だったら株価はどうなるか?
- PBR(株価純資産倍率)が1倍以下で今後利益が伸びる企業はないか?
このような視点で株式を見られるように勉強して見ましょう。
課題2:どこが安値でどこが高値か分からないので難しい
短期運用のデイトレードやスイングトレードで株式投資をしようと考える場合は、短期的な株価の値動きの波をテクニカルな指標から読み取ることが大切になります。デイトレードは日中場に張り付く必要があるのでサラリーマン投資家には普通難しく、短期運用を目指すなら数日から数週間の株価の流れで取引するスイングトレードでの取り引を行うことになるでしょう。
短期運用の課題は、今安値なのか高値なのか、その読みとり方にあります。ここが難しいのはどうしてでしょうか。
初心者の投資家にとって読み取りが難しい理由には、基礎的なセオリーを覚えていないという単純な理由と、株式銘柄を調べる時間が取れないという2つの理由があります。
基礎的なセオリーは覚えてしまいましょう。オススメは移動平均線を使うシンプルな方法。まず移動平均線を使う方法を1つ覚えてそれを活用できるようにします。それが理解できてから次のセオリーに行きましょう。
参考:株スイングトレードで移動平均線は何日を使う?|トレンド見極め手法
セオリーが理解できたら、そのセオリーにあった銘柄を探すことになります。これは毎日全株式に目を通してランダムに探してくのは無理。スクリーニング条件を自分で設定して証券会社のサイトで毎日同じ検索をかけるか、外部サービスを活用して取引にあった銘柄を推奨してもらうか、そのどちらかです。これは自分で研究して探して行くことでスタイルを選ぶと良いですね。
課題3:損切りがする事が難しくなり、利益より損失の方が多くなってしまう
短期投資でも長期投資でも、どちらでも一定の損失が出たときに損を確定することを躊躇ってしまうと、結局そこからズルズルと損失がさらに拡大して、もう取り戻せない領域まで下がってしまうことがあり得ます。ここが非常に多くの投資家が陥る罠です。塩漬け株と言われる売るに売れない状態にまでなってしまうと、もうどうすることも出来ません。
対策は、損切りのルールを決め切って機械的にそれを実行すること。それしか方法はありません。ここは心を鬼にして実行してください。それだけでリスクを最少化できるとともに、資金回転率を上げることで利益を増やす機会の拡大に繋がります。
参考:株スイングトレードの資金管理必勝法|損失許容額を最初に決めるべし
課題4:市場全体の値動きを掴み、取引のスタイルを合わせるのが難しい
日本株に投資している場合、日経平均株価が上がっているときは何を買ってもある程度上昇して行きますが、逆に下がっている相場であれば定期的に大きく下がるタイミングがきますから、そういうときに資産を減らしてしまう人が多くなります。
つまり、市場全体がどういう相場になっているかを理解して、取引スタイルを変えることが極めて重要ということです。
対策は3つ。
- 日々市場全体の流れを理解すること
- 市場の変化が激しいときは一度短期運用のポジションは解消して様子をみる(または、夜間や週末に株を持ち越さないようにする)
- 下げ相場でも勝てる「空売り」手法をマスターする
ここに注意して取引をして行きましょう。
課題5:自分の投資スタイルが決まっていないから儲けるのが難しい
最後の課題は、結局総合的に自分の投資スタイルがまとまっていないことにあります。すべて包括的な観点から取引の目的、目標、手法などの戦略がまとまっていないのです。
対策は簡単。サラリーマン投資家で株式投資をしようと考えている方であれば、投資戦略の企画書を作成するのは難しいことではないですよね。
- 投資目的
- 投資目標
- 市場の概況
- 投資手法の戦略/戦術
- 日々の資金管理方法
- リスクとその対処法
これらの項目を簡単でいいので書き出してください。論理的に繋がった戦略企画が出来上がれば、その戦略通りにしばらくの間実行し、その後、その戦略が正しかった検証するのです。
PDCAサイクルをしっかり回せば株式投資はギャンブルではなくて、投資として積み上上がっていきます。これは日々の事業活動をしている方なら十分にできるはず。
成功する最大の秘訣は「成功するまでやめない事。」 継続して市場に残り続けられるかが鍵となる!
株式投資はインフレに強い投資で武器にできれば将来の大きな強みになります。毎年一定の利率で複利運用できれば本当に将来の味方の資金ができていきますから、せっかく株式投資を始めるならば、ぜひ、辞めずに将来に向けて続けてください。
成功者は必ず成功の秘訣は成功するまでやめないことであると口を揃えて言います。成功するまで続けましょう! 人生は長い!
まとめ
割安・割高の判断や、テクニカルなセオリーの課題など、長期運用か短期運用か、それぞれに課題はあります。
その課題を1つ1つ論理的に解決すれば、株式投資は上手になって行きますから、焦らずに自分の力をあげられるように努力して行きましょう!
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