株スイングトレードの資金管理必勝法|損失許容額を最初に決めるべし

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松田 直樹 (Matsuda Naoki )
副業投資家|株式投資歴25年|アパート6棟122室保有・家賃年収9000万円|副業用法人5期運営・事業売上累計5000万円|株式投資歴25年|不動産投資&ネットビジネススクールBE FREE主宰|3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

 

株で「勝てない!」と悩んでいる人に多いのが「資金管理」が出来ていないケース。

資金管理といえば損切り。損切りの重要性はどの株式投資の本やサイトでも語られているのですが、どのように損切りラインを設定するのが合理的なのか?についてはあまり語られていません。また、そもそも資金管理をどのようなロジックで行うべきかについて解説されていないのです。

 

資金管理のポイントは、まず投資総額から考える「損失許容額」を事前に決めておき、そのルールは守った上で取引に臨むことにあります。

「いくら儲かるか」も大切ですが、「いくらまで損してもいいか」が資産を増やすために極めて重要。なぜなら、あるライン以上に損してしまうと、取り戻すことがそもそも難しくなってしまうから。

 

この記事では、どのような売買ルール、ロジックで資金管理を行うことがスイングトレードにおいて最適なのかを解説していきます。

 

損失許容額を最初に決めて資金管理をすることが、勝つためには極めて重要。

損失を取り戻すために必要な上昇率はどれくらいか?

上記の表は、元本が100万円あったときに、もしも、損失を出して元本が下落した後、100万円にもう一度戻るまでにどのくらいの割合で元本を増やす必要があるか? について示しています。2%下落した場合、戻すには+2.04%の利益率が必要となります。3%下落したら+3.09%、5%の下落なら+5.26%です。ここでわかるように、下落した割合よりも戻す時の割合の方が高くなる必要があります。

もし、20%下落したら+25%が復活には必要。50%下落させてしまったら+100%の上昇率、つまり2倍になる取引が必要!というように、損失が膨らんでしまえばしまうほど、元の元本金額まで戻すのは、どんどん難易度が上がってしまうということ。

 

現実的に見れば、20%、30%といった割合で元本を減らしてしまったら、株式投資で戻してくるのはもう短期的には不可能に近い数字になってしまいます。一方で、2%か3%、多くても5%の下落率までは、その後の取引で逆転も十分可能な値動きの範囲です。皆さんも日々相場を見ていてわかるように、1日で+2%〜+5%程度株価が動くというのは十分あり得る範囲ですよね。2日〜3日連騰してくれれば、+5%以上になることもあります。だからこそ、その時の資金総額から考えて、損失をだす金額を、まずは逆転可能な範囲内に押さえておく戦略を取ることが極めて重要となるわけです。

 

勝率の想定|連敗する場合も見越して、1回あたりの許容損失額を設定する

 

100%の勝率というのはあり得なく、どうしても株を短期運用すると、買ったり負けたりが繰り返される日々が送られることになります。ゆえに「連敗」するときもあり得ます。

連敗する場合も見越した上で資金総額からの損失許容額を設定し、リスクヘッジを固く考えた上で、勝てる銘柄のときに大きく勝っていくやり方が、株式投資でお金を増やせる人の考え方です。

 

勝率を40%、2勝3敗と想定するケース

30万円を元手として、2勝3敗、しかも、3回連続して負けて2回連続して勝つ場合を想定し、損失許容割合は資金総額の5%とします。(手数料などは一旦考慮しないものとします。)

3連敗であっても、合計で5%以内に負けの総額を抑えることを考えると

  • 損失許容額=30万円×△5%=△15,000円 
  • 1回あたりの損失許容額 △15,000円÷3=△5,000円
  • 1回あたりの損切り率 △5,000円÷300,000=△1.6%

上記のような数字が出てきます。

残りの2勝の合計で、利益を15,000円以上出せば元本に対しプラスとなります。

3連敗で合計5%マイナスしていますから、2勝合計で5.3%の利益率プラスを出す必要がありますので、1勝の利益目標は2.6%以上となります。

 

このように事前に「2勝3敗」でいくと想定し、かつ、この1セットの取引での損失を△5%までと設定した場合は、1.6%マイナスで損切りして、勝てるときは2.6%以上の利益を出すという目標で資金管理を行います。これでは現実的に厳しいと考える場合は、もう少しリスク許容値を高めて、2%で損切り、勝てるときは+3%以上の利益を出す、というように切り上げていきます。ただし、事前に決めたルールに沿って取引することは変えません。

このケースで取引を実際に行った場合、結果が2勝3敗以上に勝率が上がるか、または勝てる際に+2.6%以上に利益を大きく出せれば利益額は増えていることになります。

損失額が許容額以上に増大することはルールを守ればありえません。損失は発生した時点でカットし、損失を同じ株で保有し続けて戻すことは想定しないものとするわけです。

 

勝率60%、3勝2敗とするケース

同じく元本30万円、損失許容割合を5%とおきます。2回連続して負ける場合でも5%に収めると考えれば、1回の損失許容額は7500円(△2.5%)となります、これに対し、 3勝の場合の目標利益率は、285000円を元手として15000円を戻すためには1回5,000円の利益が必要なので、+1.7%以上の利益率となります。

先ほどの2勝3敗のシミュレーションより損切り許容額が上がりますが、これは勝率が60%以上あったならばのシミュレーションだからです。非常に多いのが、事前にこう考えていたけれど、実際には勝率6割に達せず、結果、損の方が儲けより大きいというケースなのです。勝率は厳しく想定しておいて、損切りラインをそもそも厳しくした資金管理の方が有効です。

 

「安定的に利益を上げ続ける」ためには、市場から退場しない、いや、「退場させられないこと」が極めて大切! 

株はハマれば大きな利益を1つの取引で出すことも可能ですから投資としての魅力があるわけです。しかし、大きな損失を出してしまい、資金を大きく減らしてしまうと復活が大変難しくなってしまいます。

株式市場の中でずっと資金を増やし続けられるプレイヤーになれるかどうか。多くの方が初期フェーズに資金を減らしてしまってそこで諦めてしまいます。市場から退場せざるを得なくなってしまうのです。

資金管理を徹底し、そもそも余剰資金で株式の短期運用には参入して、その余剰資金を効果的に増やすことを目指しましょう!

まとめ

損失許容額の設定を、勝率の設定と合わせてご自身で考えてください。まずはそのラインを決めることが非常に重要です。

そのラインを決めたとしたら着実に守って取引を実行し、しばらくしたら結果を見直して見ること。PDCAサイクルを自分で回すことが上達への近道ですから是非トライしましょう!

 

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