スイングトレードで、利益確定ラインはどう考えるべきでしょうか?
うまくエントリーできて含み益が上昇。
最高の気分です!
「このままドンドン上がってくれ!」
「これは大きく稼げるかも!」
ポジティブな想い(願望?)を持ってチャートを眺めながら、
「急に株価反転したらどうするか?」
「失敗しないうちに手仕舞いすべきか?」
とても不安な気持ちが心に渦巻く心理状態にもなりがちです。
株で成功している人は、ある一定の法則やロジックをベースに持ちながらその相場と向き合って利益を重ねていきます。この記事では、スイングトレードで利益確定ラインをどこに設定し、どのように利食いすべきか? について代表的なポイントをご紹介します。
目次
トレンドラインを使って利益確定する
直近の高値を結んだライン、または下値を結んだラインでトレンドラインを引き、トレンドラインから外れてきたタイミングで利益確定します。
ポイントはピーク(底)での売却を意図しない事。
一般的にスイングトレードで数日から数週間の株価の波を狙って行く場合、かつ、日中板に張り付くことができないサラリーマンの方が取引する場合には、場が閉まった夜間に投資判断をして翌日の「寄り付き」で売買することが一般的。しかし、では、「寄り付きの価格が株価のピーク(または底)になるケースは多いのか?」と考えると必ずしもそうとはいえません。むしろそうではなく、1日の相場の中でピークまたは底が来ていることの方が多いもの。だから、「長い上ヒゲは下落のサイン」と行ったチャート分析が出てくるわけです。
ピークでの売却を意図しすぎず、スイングトレードにおいては、「トレンドラインから外れて来たタイミングは利益確定ライン」とみて売買する事で利益確定するのは1つの判断です。
移動平均線を使って利益確定する
考え方は2つあります。1つは移動平均線からの乖離率を設定し、そこで利益確定する方法、もう1つは、移動平均線と株価がクロスするタイミングを利益確定ラインとする方法です。
このチャートはソニーの株価チャートで25日の移動平均線を示しています。
まず、1のポイントで利益確定できた場合を考えると、25日移動平均線からある程度離れているのが分かります。一定の自分で設定した乖離率(乖離額)を定め、それを超えたら利益確定してしまうという考え方です。
もう1つの考え方は、移動平均線と株価がクロスするタイミング、このチャートでは2のタイミングで利益確定するという考え方です。一般的に移動平均線を株価は上下して行くケースが多いですから、このラインで売買することで失敗する確率を下げて着実に利益確定するという考え方です。しかし、このチャートでは2で売買した場合、翌日反対に、移動平均線にタッチしたことで「反転」サインが出たという判断で株が買われ、株価は急騰しています。もし、この反転の可能性も考慮するならば、利確すると同時に買いで再エントリーする、または、複数単位でポジションをとっているならば分けて取引することで対処するのも1つの手といえるでしょう。
節目を利用して利益確定する
キリのいい株価
意外ですが「1000円を超えた」と言ったようにキリの良い株価を付けた時、「一旦ここで売っておこう」という投資家心理から反転するケースが多いもの。ある程度利益が出ているなら一度利確しておくのは賢いといえます。
株主優待・配当権利日
株主優待の確定日を超えると一旦株価は反転するケースが多いです。理由は短期売買で株主優待狙いの取引が行われるから。これを利用して、利益が出ているならば利確しておくのも良いでしょう。
特別な情報が発表されたら利益確定する
良くない決算
株のポジションを持つ場合「決算発表日」は要チェック。通常年4回、四半期ごとに決算発表が行われますから、このタイミングでどのニュースが出るかによって株価の流れは大きく変わります。すぐ判断しなければいけないのは良くない決算情報が発表された時。特に「予想に反する決算情報」はトレンドを大きく変えます! 例えば、今期、増収増益予想の株式があり、アナリストのレポートも基本的にポジティブだった銘柄において、決算で減収が発表されたり、予想されていた営業利益や純利益額を達成していないなどのニュースは俗にいう「ネガティブサプライズ」となり株は売られます。ここは要注意。もし決算発表前に含み益が出ている状態なら、発表前に1度利確してしまうのもリスクを避ける意味では選択の1つになるでしょう。
公募増資
あまり頻繁にある話ではありませんが「公募増資」の発表は株価急落のサインです。なぜなら、増資は基本的には株式数が増えて、既存の株式の価値が毀損されるケースとなるからです。増資と同時に事業拡大に関するポジティブなニュースが出ている場合は下がらないケースもありますが、一般的には下落を嫌う投資家は売ってきます。
含み益の金額で利益確定する
シンプルに「この株でいくら利益を出すか」を決めて、その額に達したら利益確定する、という考え方は堅実な考え方といえます。「もっと上がっていたのに!」と後で思うのは嫌だなと考えてしまうのですが、しかし、一定額利益が出たら売る、ということをシンプルに繰り返せる人は利益を積み重ねて行くことができますから、自分のルールで利益確定するのは強い投資家の考え方です。
まとめ
- トレンドラインを使う
- 移動平均線を使う
- 節目の株価/タイミングを使う
- 特別な情報発表を見逃さない
- 含み益の額で判断する
スイングトレードにおける利食い、利益確定のタイミングに関する考え方を整理しました。事前の取引ルールとして決めておくのも重要ですし、エントリーするタイミングで、この株式の場合はどうするかというように株式銘柄毎に戦略を立てるのも大事な考え方。
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