スイングトレードが儲からない理由|株初心者サラリーマンの失敗体験談

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松田 直樹 (Matsuda Naoki )
副業投資家|株式投資歴25年|アパート6棟122室保有・家賃年収9000万円|副業用法人5期運営・事業売上累計5000万円|株式投資歴25年|不動産投資&ネットビジネススクールBE FREE主宰|3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

 

私の初心者時代の失敗体験から、スイングトレードで儲からない場合の理由を紹介したいと思います。

話しはかれこれ10年以上前に溯りますが、2024年現在の日経平均過去最高の状況に近いものがあるので、参考にしていただけるはずです。

当時、将来の資産形成のためにと、勤務している会社の自社株を毎月コツコツ積立していました。

会社の業績がよかったこともあり株価も上昇していたので、結果、30代の前半にしては、結構な額の積立額と含み益が出来ました。

 

そこで欲が出たんですよね。

「もっと増やしたいな」「毎年配当で家族旅行に行けたらいいな」と思い、株の短期売買に乗り出します。

今にして思うと無謀なのですが、なんと予算200万円を設定し短期売買を開始。

 

結果、約半年後にマイナス50万円を超えてしまい、そこで一旦リセットして、しばらく株式投資から遠ざかる結果になりました。

 

この記事では、その失敗体験をお話しします。

 

まつだ
当時の失敗は本当に教訓になります。(ちなみにその後しばらく経ってから、元手資金に貯金を追加して再度投資を開始。3年で約6倍まで増やす事ができました。)

 

株初心者サラリーマンの失敗体験〜なぜスイングトレードで儲からないのか〜

相場全体が下落傾向なのに、現物で地合いを無視してスイングトレードしても利益は取れない

私が株式投資を始めたのはサブプライム相場として、株価が上昇局面にあった時期でした。

リーマンショック、前兆のサブプライムローン問題が起こる前のタイミングで、逆に今振り返れば、相場が天井に近い時でした。(2024年3月現在も過去最高の日経平均株価を記録し、近しい状態になっています)

投資スタンスとして、リスクは最小限にするため信用取引は行わず、現物で取引をスタートします。投資開始最初、そこそこ儲かっていた時期もありました。

 

そうこうするうちに、サブプライムローン問題の発覚から、日経平均株価が下落傾向に入ります。

しかし、現物での投資のため、儲けを出すためには株価が上がる局面を捉える必要がありますから、下がり相場ながらも、上がるだろうという局面を狙って現物買いで参入するも、結果、買値よりも下にふれるという状況が続きます。

結局、損失が膨らみ、全面的に株式市場から撤退しました。

 

余談ですが、その後、リーマンショックでさらに株価は暴落。

あの時、手を引いておいて良かったと、今振り返ると思います。

 

景気、相場の全体感がどうなのか? この点は投資の前提として要注意です。

 

ポートフォリオの組み方・銘柄選びが中途半端で戦略性がなかった

 

「安定成長株への投資とスイングトレードでの短期売買の組み合わせ」というのが当時の私の戦略でしたが、これが初期として完全に間違い。

そもそも安定成長株を狙うのであればファンダメンタルズの分析をしっかり行い投資銘柄を決定する必要があります。

しかし、これをあまりせずに、有名かどうか、業界が信頼できるかどうか、株価が安定して増加傾向にあるか、など表面的な理由だけで投資を決定。

結果、ポジションをとってから上がりも下がりもせず、ただ相場全体の下落に合わせて利益を失っただけで終了。

 

東京直輝
企業の内面が見えている意味で、自社株の積立を継続していたほうがよっぽど合理的でした。

 

スイングトレード向けの株式銘柄選びについても、直近の値動き動向だけを見て売買。

信用倍率などの受給状況などは無視して(というか知らずに)深く考えないで実行。

ゆえに単なるギャンブル状態となり失敗という結果に。

 

東京直輝
スイングトレードで成功を目指すなら、移動平均乖離率、時価総額、信用倍率、出来高等でスクリーニングした上で、チャートの波形を見ていくのが王道ですね。

 

 

最初から資金を投入しすぎ。経験がないのに大金を動かした。

 

最初から大金を動かしたから良い経験がつめたと今では思えますが、冷静に考えると最初から大きく投資しないほうが短期売買での成功を目指すなら賢明。

 

大きく増やす事でなく、大きく減らさないことをまず重要視しながら、中小型の成長株など、トレンドが上昇基調の株式銘柄を見つけて行き、コツコツと稼いで行く事が重要です。

損切りのルールについても当時は決めずに売買していたので、大きく下げる株が出た時に利益がただ減って行くのを見ているだけになってしまったケースもありました。

 

 

利益確定した後、さらに上がっているチャートを見て再参入して失敗

 

1度だけ、上手くブレイクアウト状態にある株式に買いで参入できた事がありましたが、すぐに利益確定できてホクホクしていたところ、売った後にさらに株価が急激にあがって行きました。

「売らずに持っておけばよかった」と、「もし上がった後の株価だったら今含み益はいくらであったか?」という計算をすると、確定した利益との差分が損したような気分になったのです。

 

その時、株価の伸びがチャート上で止まり、2日くらい株価がもみ合いをする相場に。実際にはそこから株価は急に下がって行くのですが、「もっと上がるのでは」という期待が「先入観」となりチャートを見てしまっているので、そのチャートを上がるための抵抗線状態であると判断し、買いで再参入。結果、見事に損失を大きく出す結果に。

 

トレンドがまだ見えていない株に、将来こうなるだろうという予測で入るのは禁物。

先入観を持って判断すると失敗する可能性が高いと言えます。

 

 

スイングトレード、思ったより儲からないのはなぜ?

スイングトレードの魅力とは?

株式市場での短期〜中期取引を指すスイングトレード。数日から数週間の期間で株価の変動を利用して利益を狙うこの方法は、表面上は大きな利益を得られる可能性があります。しかし、現実はそう甘くありません。

 

情報の遅れが命取りになってしまう

サラリーマンは忙しい。市場が動いている間、仕事に集中している時間が多いです。このため、重要な市場の動きにタイムリーに反応することが難しく、利益を出すチャンスを逃しやすいのです。

高い精神的ストレスがかかる

短期間で頻繁に取引を行うスイングトレードは、精神的にも負担が大きい。市場の変動に一喜一憂し、それがストレスとなって、冷静な判断を妨げることがあります。

 

取引コストが増加してしまう

スイングトレードは取引回数が多くなりがち。これにより、取引手数料が積み重なり、利益を圧迫する原因になります。特に少額投資の場合、この手数料が利益を上回ることも少なくありません。

マーケットの予測は難しい

株価は様々な要因によって動きます。これらの要因を正確に予測することは非常に難しく、スイングトレードではこの予測の難しさが利益を阻害する要因になります。

 

サラリーマンには長期投資こそが安定への道!その理由とは?

長期投資の魅力

株式投資の世界では、「長期投資」がしばしば安定と成功の鍵として推奨されます。では、なぜ長期投資がそんなにも重要なのでしょうか?

 

長期投資なら、市場の波を乗り越える

株価は短期的には大きく変動することがありますが、長期的には経済成長と共に上昇する傾向があります。短期の市場の波に惑わされずに投資を続けることで、安定した成長を期待できます。

 

複利の力が働く

長期投資の大きなメリットの一つが「複利」の力です。

投資収益が再投資され、その収益がさらに収益を生むというサイクルが長期にわたると、その効果は非常に大きくなります。

配当で受け取った分は、同じ株式の買い増しに使うのも良いでしょう。

積立と組み合わせていくとさらに安定します。

 

長期投資なら時間との戦いから解放されます

短期取引では、常に市場の動向をチェックし、迅速な決断が求められます。しかし、長期投資では、日々の市場の動きに一喜一憂する必要がなく、時間と精神的なストレスから解放されます。

 

着実な資産形成になリマス。

長期投資は、着実な資産形成を目指す上で理想的です。特に退職後の生活資金など、将来的な資金ニーズに対して、長期間で資産を積み上げる戦略が有効です。

市場の短期的な動きに左右されることなく、長期的な視野で資産を形成することが、株式投資での安定と成功への鍵です。サラリーマンにとっては、特に長期投資が、リスクを抑えつつ資産を着実に増やす方法と言えるでしょう。

 

2024年日経平均過去最高を記録|スイングトレードでの取引にどう影響するか

日経平均・過去最高を記録した背景とは?

日本の日経平均株価が過去最高を記録したことは、世界経済と日本経済の両面におけるポジティブな動きと深く関連しています。この象徴的な記録の背景には、複数の要因が絡み合っています。まず、グローバルな景気回復が挙げられます。新型コロナウイルスのパンデミックからの回復により、世界中の経済活動が再開し、それが日本の輸出主導型の企業にとって追い風となりました。

次に、日本国内の経済政策、特にアベノミクスから続く金融緩和政策が重要な役割を果たしています。これらの政策は、金利を低く保ち、市場に流動性を供給することで、企業や消費者の支出を促進し、経済成長を支援してきました。また、コーポレートガバナンスの改革や企業経営の透明性の向上も、国内外の投資家からの信頼を高め、株価を押し上げる一因となっています。

日経平均過去最高がもたらすリスクとは?

しかし、このような株価上昇の背後にはリスクも存在します。一つは、市場が過熱し過ぎている可能性です。株価が実際の企業価値よりも速く、過度に上昇することは、バブル経済の懸念を引き起こします。また、世界経済の不確実性、特に米国の金融政策の変更や地政学的リスクも日本市場に影響を与える可能性があります。さらに、国内では人口減少や高齢化が進む中、長期的な経済成長の持続可能性に疑問符が付く状況です。

このように、日経平均株価の過去最高記録は、一見すると日本経済の強さを示していますが、その背後には複数のリスク要因が潜在しています。投資家は、短期的な市場の動向に左右されず、長期的な視点でこれらのリスクを考慮に入れる必要があります。経済の多角的な分析を行い、持続可能な成長を目指す政策がこれからも重要になるでしょう。

 

まとめ 〜初心者が株式投資で勝つために〜

  • 売買ルールを確立できていないうちに大金をつぎ込むのはNG
  • 相場の地合いをよく見る事
  • 先入観を持ってチャートを見ると判断を見誤る

 

まずは余剰資金の中で一定額を決め、そこで堅実なトレードで経験を積んで行くことがオススメ。実際に資金を動かさないと経験は積めないので、シミュレーションばかりするのではなく、投資はしたほうが良いですが、経験もないのに大金を動かすと失敗したときのリスクが大きくなりすぎます。

そして、先入観を持ったチャート分析は自分よがりの分析になってしまい失敗の原因に。

また相場の地合いをよく考えておく事が重要。「木を見て森を見ず」の状態にならぬよう気をつけましょう。

 

松田直樹
「株を買うより時を買え」という格言があります。全体相場は極めて重要です。今思えば、リーマンショックで急落した直後は大バーゲンセールで買えた株が沢山あったんですよね・・・。「後の祭り」です。

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