PBR (株価純資産倍率)について

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松田 直樹 (Matsuda Naoki )
副業投資家|株式投資歴25年|アパート6棟122室保有・家賃年収9000万円|副業用法人5期運営・事業売上累計5000万円|株式投資歴25年|不動産投資&ネットビジネススクールBE FREE主宰|3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)

PBRはPrice Book-value Ratioの略。株価が1株当たり純資産の何倍の水準かを示しています。

時価総額が純資産額の何倍かを示していると考えても良い指標です。

PBRの計算式は?

 

PBR = 株価 ÷ 1株あたり純資産

   = 時価総額(株価×発行済株式数) ÷ 純資産額

 

PBRは、純資産という会社の財産の額に対して、今の株価の水準が割高なのか割安なのかを考える指標です。決算書等から簡単に割り出すには、時価総額と純資産額を使って出す方が簡単です。

 

PBRの意味をどう考えるか?

純資産とは?

まず、PBRを考える上で必要となる純資産額について考えてみましょう。

純資産は、会社が持っている資産全てから、負債を取り除いた額と考えて良いです。例えば、資産として10億円分の現金や有価証券、不動産、在庫金額等を所有している会社があったとします。この会社が9億円の借金をしていたとしたら、純資産額は1億円です。もしこの会社が11億円の借金をしていたとしたら、▲1億円の純資産額となりますから、いわゆる「債務超過」という状態であるという事になります。

 

時価総額とは?

時価総額は企業価値そのものであると見られます。所有者である株主の持つ株式の価値の合計値が企業価値となります。

現時点で発行されている株式数 × 株価 = 時価総額 です。

 

PBRが1倍という水準はどういう意味か?

純資産額と時価総額が同じであることを示すPBR1倍。これはどういう意味なのでしょうか?

純資産額というのは、もし今、会社を清算したらその価値は少なくともある、という資産価格です。その価値と株価が同等であるという状態ですから、将来的な企業成長の期待値は株価には反映されていない、逆に、純資産が下がっていくというリスクも反映されていないフラットな価格がPBR1倍の水準です。

もし、今後、その企業の業績が向上して、純資産額が増加していくと考えられるのであれば、株価はそれを先取りしてPBR1倍以上の水準で取引されていてもおかしくありません。逆に、今後、長期的にはこの企業の業績は悪化することが見込まれ、純資産額が減少してもおかしくないと考えられるのであれば、PBRは1倍以下の株価水準で購入しないと損する可能性があるということです。

 

割安株として見られるPBR1倍以下

PBRが1倍以下の株価は将来が期待できない株価水準とも言えますが、「現在はPBR1倍以下だが、近い将来には業績が上がっていく可能性がある銘柄」の場合はどうでしょうか?

この場合、近い将来に業績が上がった場合、株価は向上していく訳ですから、現在の水準は割安である可能性があるという事になります。これを株探しに応用すると、「割安」であるが「業績が上がる可能性がある株」をスクリーニングによって見つけ出す事ができれば、将来上がる株を見つけられて利益を得られる可能性が高いという事です。

スクリーニング方法についてはこちらの記事でも紹介しています。

スイングトレードに適した銘柄が見つかるスクリーニング条件とは?|株|

株スクリーニングのやり方|2倍3倍10倍に増える株の見つけ方

 

PBRが低い企業には、純資産がとてつもなく厚い超優良企業もある

PBRが低い企業の中には、株価水準が低いのでPBRが低いのではなく、純資産がものすごく多いのでPBRが低い企業もあります。

例えば三菱UFJ(8306)のPBRは0.46倍です。(2019年3月)これは利益が低いという事よりも、純資産額が非常に大きいことからの理由が大きいでしょう。財務体質を強固にしている企業はPBRが低くなりますから、PBRの低い企業は財務基盤がしっかりしている企業の場合もあります。

PBRが高い企業には、借入が大きいことで純資産が低い企業も含まれる

反対に、PBRが高い企業の中には、借入や仕入れ額が大きいことで純資産額が低いのでPBRが高くなっている企業もあります。

例えば(株)ZOZOの2019年3月現在のPBRは30.8倍です。かなり高い水準です。これは業績が良く株価が高いという影響もありますが、それよりも仕入れ額を常に持っておかなくてはいけない流通業ならではの純資産額の低さが影響している数字であると言えるでしょう。このような企業の場合、もしも、もしも、売上高の増加が止まった場合には負債が膨らんでしまうリスクなども考慮に入れる場合があるでしょう。

 

まとめ

PBRは企業の財務体質の健全性をみれる指標であると共に、株価が割安かどうかを判定する材料の1つとして使える指標です。

PBR1倍以下、あるいは1.5倍以下といった条件をまず作った上で、業績が上がっている企業をスクリーニングするなどすることで、割安な株を探せる可能性が高くなります!

投資の成功。心より祈っております!

 

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